元皇女なのはヒミツです!
「い、いえ……喧嘩というわけでは……ただ…………」
「ただ?」
「彼女は今は他の子とのほうが仲がいいみたいで……」
「それはひょっとしてパッション伯爵令嬢のことかしら?」
「っ………!」
図星を指されたオリヴィアは二の句が継げずに黙り込む。なんだか惨めな気分だった。
「そう……。あのパッション伯爵令嬢が突然の心変わりで平民と親密にしているって噂になってはいたけど、どうやら本当のことみたいね」
「はい……」
フローレンスはにっこりと微笑んでみせて、
「彼女がなぜリナさんのことを突然慕いだしたのか知ってる?」
「ど……どういうことですか……?」
オリヴィアは目を丸くした。ゾクゾクと背中が寒くなる。
「伯爵令嬢の心境の変化には理由があるのよ。彼女は……リナさんからある秘密を教えてもらったみたいなの」