元皇女なのはヒミツです!
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「なんで止めたのっ!?」
リナとオリヴィアを呆然自失と見送ったあと、グレースは正気になってセルゲイに食ってかかった。
「今日はあたしがリナと一緒に回る約束をしていたのにっ!」
セルゲイは軽くため息をついて、
「あのなぁ、グレース。君は最近リナを独り占めしすぎなんだよ」
「はぁ?」
グレースは顔をしかめた。それの、なにが悪いのかしら?
「いいか、リナは入学以来ずっとオリヴィアと行動をともにしていたんだ。それを君が無意識にしろ阻害して、ここ数日の二人は少し軋みが生じていた。ちょっとは自覚しろ」
「だって……あたしはリナの大親友なのよ! 常に一緒にいてもいいじゃない!」
「じゃあ、オリヴィアは? 彼女は入学してからずっと意地の悪い令嬢たちから嫌がらせを受けていたリナを隣で守っていたんだぞ。君がリナを平民だと侮辱したときも、彼女はその平民と率先して親しくしていた。リナのもう一人の大親友であるオリヴィアにも、リナと一緒にいる権利がある」