元皇女なのはヒミツです!
「ストロガノフ公爵令息!」
「セルゲイ!」
そのとき、フレデリックとアメリアが彼らのもとに息せき切ってやって来た。
「殿下、そんなに急いでどうされたので――」
「リーナはどこだっ!?」
フレデリックが鬼気迫る形相で叫んだ。
「…………」
セルゲイは凍り付く。
フレデリックの「リーナ」という愛称を聞いて、彼は王太子がついに皇女を見つけたのだと悟った。
刹那、目の前が真っ暗になった。