元皇女なのはヒミツです!
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フレデリックはシェフィールド公爵が手配していた公爵家の騎士たちと手分けしてリナを探した。
リナは「あのアメリアお嬢様」を手懐けた平民として公爵家では有名で顔をよく知られていたので、情報はすぐに集まった。彼女たちはハートの噴水とは正反対の中心地から離れた場所へ向かったらしい。
「殿下、お待ちください!」
またぞろ、王宮の近衛騎士が現れる。
フレデリックは瞬時に相手の眼前に閃光を放って目眩ましをした。
「行こう」
「で、殿下……」グレースがおずおずと尋ねる。「なぜ、王宮の騎士たちに追われているのですか?」
「あぁ、実は王命で城に戻るように言われていてね」と、フレデリックは涼しい顔で答えた。
「「えぇっ!?」」
グレースとセルゲイは仰天する。いくら将来の立場が約束された王太子でも、王命を無視するなんて正気の沙汰ではない。
「……実は、これから侯爵令嬢と婚約式なんだ」と、フレデリックはポツリと呟いた。