元皇女なのはヒミツです!


 私は王宮での調査が終わったあとは国王陛下と王妃様と謁見して今後の方針について話し合った。
 といっても既にフレデリック様がアレクセイさんと話をつけていて、私はただその報告を受けるだけな感じだったけど。自分の知らないところで彼がこんなにも動いてくれていたと分かって、凄く嬉しかったわ。

 陛下も王妃様も私の生存をとても喜んでくださって、特に王妃様は涙を流しながら抱きしめてくれて、お母様みたいでちょっと照れくさかった。

 その日は晩餐もご一緒して王宮に泊まらせてもらったんだけど、翌朝起きたらフレデリック様の私室の隣に王太子妃の部屋が用意されていて、学園の寮にあった私の荷物も全てそこに移動されていて仰天した。さすが王家、こういうことの仕事が早いわね。
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