報われたい独占欲は、狂気のソレ
「……なんで?」
低く、厳しい問いが私に返ってきた。
「提出日を勘違いしていました。スミマセン、来週の会議までには間に合わせるようにします」
「どこまでできてるの? できてる所まででいいからオレのアドレスに資料添付しといて。使うかどうかはオレが判断するから」
「……はい、分かりました」
自分のデスクに戻り、言われた通り未完成の資料を添付して送信した。十五分後、長谷川さんから「川口さん、こっち来て」と再度名前を呼ばれ席を立つ。急いで長谷川さんのデスクに向かった。
「はい」
長谷川さんはパソコンの画面を指さし、
「この資料って大まかでいいから最後まで考えてる?」
私の資料に目を通して、最後まで考えているかどうかを質問してきた。さきほどとは違って声のトーンは低くはない。今は怒っていないのだろうか。
「はい、ざっくりですが考えてます」
「分かった。別室で聞こうか。ついてきて」
パソコンを持った長谷川さんの後ろをついていく。