マイシス××。


ギシッとベッドの軋む音がして、ただ広いだけで何も無いこの白い天井がぼんやりと視界に入る。



「……え?」

「俺の親父だよ」

シグレとの距離が縮まると、ほのかに薔薇のような香りが伝わってきた。
上から見下ろすシグレの悲しみに満ちた瞳が揺れたのが分かったから。


「だっておかしいだろ?いきなりあのジジイの養女なんて変だろ?」

自分の今の状態を忘れそうになって、シグレの潤いを増した目に吸い込まれそうになった。


「変なんだよ!あのジジイがお前みたいな奴に理由無く手ぇかす訳ねぇんだよ」

「……」

「どーせ、金目当てで来たんだろ?」

「……」

「相当金動いたろ?」

「……」

「お前の母親も酷いもんだよなぁ」





「お、お母さんはそんな事しないっ!!」


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