若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
こうして、幼馴染の男二人は、カレンを探しに行くための準備を始めた。
行先は国境をいくつか超えた先、ラントシャフト共和国。往復するだけでもそれなりの月日がかかる。
そのあいだ公爵不在でもなんとかなるよう、ジョンズワートもアーティも仕事に明け暮れた。
ジョンズワートは元より、仕事は真面目に、迅速にこなすタイプではあったが――そのときの働きは、彼の優秀さを知る者であっても目を見張るほどのものであった。
それがカレンのためのものだと知り、公爵家に仕える者はみな彼を応援し、早くに出発できるよう力を尽くしてくれた。
みなの協力の甲斐もあり、手紙に目を通してから1週間ほどで、ジョンズワートはラントシャフトに向かえることに。アーティも一緒だ。
当主とその右腕が不在となってしまうが――彼らを止める者は、いなかった。
二人は自分たちがいなくても大丈夫なよう準備をしたし、ジョンズワートがどれだけカレンを求めているかはみんなよく知っていた。
デュライト公爵家に仕える者どころか、国中に、いや、他国にまで届くほどの想いなのである。
愛する妻についての情報を得て、他国へ向かう。そんなジョンズワートのことを、誰が止められるだろう。
「じゃあ、いってくる。みんな、留守を頼んだよ」
旅立つジョンズワートを、屋敷に仕える者みんなが見送った。
その中から一人の女性が出てきて、ジョンズワートに近づいた。
赤毛をきっちりまとめた女性、サラだ。
「ジョンズワート様。奥様とともにお帰りになられるよう、心から祈っております」
「ありがとう、サラ。きっと、カレンと一緒に帰ってくるよ」
行先は国境をいくつか超えた先、ラントシャフト共和国。往復するだけでもそれなりの月日がかかる。
そのあいだ公爵不在でもなんとかなるよう、ジョンズワートもアーティも仕事に明け暮れた。
ジョンズワートは元より、仕事は真面目に、迅速にこなすタイプではあったが――そのときの働きは、彼の優秀さを知る者であっても目を見張るほどのものであった。
それがカレンのためのものだと知り、公爵家に仕える者はみな彼を応援し、早くに出発できるよう力を尽くしてくれた。
みなの協力の甲斐もあり、手紙に目を通してから1週間ほどで、ジョンズワートはラントシャフトに向かえることに。アーティも一緒だ。
当主とその右腕が不在となってしまうが――彼らを止める者は、いなかった。
二人は自分たちがいなくても大丈夫なよう準備をしたし、ジョンズワートがどれだけカレンを求めているかはみんなよく知っていた。
デュライト公爵家に仕える者どころか、国中に、いや、他国にまで届くほどの想いなのである。
愛する妻についての情報を得て、他国へ向かう。そんなジョンズワートのことを、誰が止められるだろう。
「じゃあ、いってくる。みんな、留守を頼んだよ」
旅立つジョンズワートを、屋敷に仕える者みんなが見送った。
その中から一人の女性が出てきて、ジョンズワートに近づいた。
赤毛をきっちりまとめた女性、サラだ。
「ジョンズワート様。奥様とともにお帰りになられるよう、心から祈っております」
「ありがとう、サラ。きっと、カレンと一緒に帰ってくるよ」