新そよ風に乗って ⑥ 〜憧憬〜
「ああ、これ? ケフタはギリシャ料理なんだけど、ギリシャ風煮込みハンバーグというか、肉団子みたいなものかな。お昼にナポリタンを食べた時に、トマトソースを多めに作ったから、それに挽肉を入れてかけただけ。こっちも美味しいから、食べてみて」
「はい」
本当だ。
肉団子というか、ハンバーグのようなものの上に、トマトベースのソースとたまごが真ん中にのっている。
「あまり辛くしていないから、肉団子のトマトスープみたいだよね」
「はい。とっても美味しいです」
「実は、グラタンと迷ったんだ。でも、色々考えてケフタにしたんだけど、陽子ちゃんはグラタンだったら何が好き?」
「私ですか? そうですねぇ……やっぱりマカロニのグラタンが好きです」
「そう。じゃあ、種類は?」
「種類?」
種類って、マカロニは種類じゃないの?
「あの、種類ってマカロニのことじゃないんですか?」
「うん。グラタンは、日本ではグラタンといえばそれで通じちゃうところがあるんだけど、本来のグラタンには種類が4つあるんだ」
「4つもあるんですか?」
知らなかった。
「陽子ちゃんの言う、マカロニグラタンのマカロニは具材のことを指していて、グラタンの種類とはまた別。日本でいうグラタンというのは、ベシャメルソースで作るものをそう呼んでいるんだけれど、それはグラタンの中の1部にしか過ぎなくて、本来のグラタンの意味は、フランス語で焦げるとか焦がす。日本でいうお焦げみたいな意味を指すんだ」
お焦げのことをグラタンっていうの?
「グラタンの作り方には本当に色々あって、さっと軽く焼き目が付く程度に焼く、グラッサージュ。素早く焼いた、ラピット。少し長めに焼く、レジェ。じっくり焼く、コンプレの4種類の焼き方があるんだ。日本のタイプはこのコンプレが主流。材料に火がきちんと通るように時間を掛けて焼く手法。でも、陽子ちゃんの好きなマカロニやニョッキのようなパスタにソースを掛けて、最後にパン粉を振りかけて焼くものは、レジェに分類されるんだよ」
「えーっ。色々あって、覚ええられないです。でもその素早く焼いたっていう……何でしたっけ?」
「ラピット」
すかさず、高橋さんが助け船を出してくれた。
「あっ。そうでした。そのラピットっていうのは、どういう焼き方なんですか?」
「はい」
本当だ。
肉団子というか、ハンバーグのようなものの上に、トマトベースのソースとたまごが真ん中にのっている。
「あまり辛くしていないから、肉団子のトマトスープみたいだよね」
「はい。とっても美味しいです」
「実は、グラタンと迷ったんだ。でも、色々考えてケフタにしたんだけど、陽子ちゃんはグラタンだったら何が好き?」
「私ですか? そうですねぇ……やっぱりマカロニのグラタンが好きです」
「そう。じゃあ、種類は?」
「種類?」
種類って、マカロニは種類じゃないの?
「あの、種類ってマカロニのことじゃないんですか?」
「うん。グラタンは、日本ではグラタンといえばそれで通じちゃうところがあるんだけど、本来のグラタンには種類が4つあるんだ」
「4つもあるんですか?」
知らなかった。
「陽子ちゃんの言う、マカロニグラタンのマカロニは具材のことを指していて、グラタンの種類とはまた別。日本でいうグラタンというのは、ベシャメルソースで作るものをそう呼んでいるんだけれど、それはグラタンの中の1部にしか過ぎなくて、本来のグラタンの意味は、フランス語で焦げるとか焦がす。日本でいうお焦げみたいな意味を指すんだ」
お焦げのことをグラタンっていうの?
「グラタンの作り方には本当に色々あって、さっと軽く焼き目が付く程度に焼く、グラッサージュ。素早く焼いた、ラピット。少し長めに焼く、レジェ。じっくり焼く、コンプレの4種類の焼き方があるんだ。日本のタイプはこのコンプレが主流。材料に火がきちんと通るように時間を掛けて焼く手法。でも、陽子ちゃんの好きなマカロニやニョッキのようなパスタにソースを掛けて、最後にパン粉を振りかけて焼くものは、レジェに分類されるんだよ」
「えーっ。色々あって、覚ええられないです。でもその素早く焼いたっていう……何でしたっけ?」
「ラピット」
すかさず、高橋さんが助け船を出してくれた。
「あっ。そうでした。そのラピットっていうのは、どういう焼き方なんですか?」