新そよ風に乗って ⑥ 〜憧憬〜
「昔の彼女と、陽子は関係ないでしょう? ハイブリッジの過去は過去として、ハイブリッジは今を生きている人なんじゃないの? その今を生きているハイブリッジを、陽子は好きになったんじゃないの?」
「まゆみ。私……」
「やっと、分かったみたいね」
「ごめんなさい。私、高橋さんの昔の彼女に2度も会ってしまったから。それで……」
大変な間違いをするところだった。
取り返しのつかない過ちを、犯すところだった。
「ううん。とかく、他人の恋愛ごとにはみんな冷静で客観的に見られるものなの。でも、これが自分のこととなるとね。見失いがちになっちゃうことが、多いんだわ。だから、気にしなくていいよ。でも、せっかくのデートだったのに途中で帰って来ちゃったんだったら、ちゃんとハイブリッジには今日のこと、謝った方がいい」
「うん。そうする。ありがとう、まゆみ」
「そうと決まれば、飲もう。飲んで帰るのが面倒になったら、今日は泊まっていけばいいからさ」
「うん」
スーパーで買ってきたものを食べながら、まゆみとおしゃべりをして、20時頃にまゆみの家を出た。
まゆみは、泊まっていけばいいと言ってくれたが、やはり高橋さんに早く電話をして謝りたかったし、冷静に1人になって反省もしたかった。お酒も、缶ビール1本しか飲んでいなかったし。
自宅に戻り、着替えを済ませて電話で話す内容を考え、緊張しながら高橋さんに電話をかけた。
コール音が鳴り始めて、ドキドキしながら出てくれるのを待つと、3回目ぐらいで高橋さんが電話に出た。
「まゆみ。私……」
「やっと、分かったみたいね」
「ごめんなさい。私、高橋さんの昔の彼女に2度も会ってしまったから。それで……」
大変な間違いをするところだった。
取り返しのつかない過ちを、犯すところだった。
「ううん。とかく、他人の恋愛ごとにはみんな冷静で客観的に見られるものなの。でも、これが自分のこととなるとね。見失いがちになっちゃうことが、多いんだわ。だから、気にしなくていいよ。でも、せっかくのデートだったのに途中で帰って来ちゃったんだったら、ちゃんとハイブリッジには今日のこと、謝った方がいい」
「うん。そうする。ありがとう、まゆみ」
「そうと決まれば、飲もう。飲んで帰るのが面倒になったら、今日は泊まっていけばいいからさ」
「うん」
スーパーで買ってきたものを食べながら、まゆみとおしゃべりをして、20時頃にまゆみの家を出た。
まゆみは、泊まっていけばいいと言ってくれたが、やはり高橋さんに早く電話をして謝りたかったし、冷静に1人になって反省もしたかった。お酒も、缶ビール1本しか飲んでいなかったし。
自宅に戻り、着替えを済ませて電話で話す内容を考え、緊張しながら高橋さんに電話をかけた。
コール音が鳴り始めて、ドキドキしながら出てくれるのを待つと、3回目ぐらいで高橋さんが電話に出た。