麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
ファーストレジェンド~また猛る季節まで/その18
真樹子
「マキ…、今日は私のおごりだよ。遠慮なく食べてさ、何もかも忘れればいいって。さあ、一杯やって…」
「あの…、せっかくなんですが、今日はアルコールの匂い嗅ぐだけでも吐きそうなんで…。ご馳走だけにさせていただきます」
「あら、そうかい…。まあ、無理しない方がいいから、じゃあ、食べる方でね、今日は。ヒヒ…」
さすがに吹子さんの店では夜明かしで飲みすぎて、その翌日じゃあ、とても飲めないよ(苦笑)
...
「でもねえ…、色男の砂垣とは言え、一応恋人を公言していたマキにそこまで非情なリンチを掛けるとはね…。あいつ、もう完璧やくざにかぶれてるわ」
三田村さんはその日、珍しく感情的な物言いをしていたわ
「先輩…、私、正直まだ吹っ切れてないんですよ。彼からちょっとでも甘くささやかれて協力を求められれば、おそらく拒めないと思うんですよね…。情けないけど…」
「ダメよ!ダメ…!今度と言う今度は、砂垣を自分からきっぱり消し去らないと、あんた、取り返しがつかないところに行きついちゃうよ。わかってる?」
「はい…、まあ…」
「ふー、何とも心もとないねえー。でもさあ…、マキがそんな不器用で泥臭いピュアな一面をしっかり持ち得てるってこと、よくわかったわ。それだけに、今負けちゃダメだって、自分にね。私の言ってる意味、分かってるかい?」
私は無言だったが、”よくわかってる!”と頭の中で叫んでいたよ
...
「なら、ここで私が今知り得ている情報の限りを精査した、今夏勃発するであろう、都県境再編劇の想定シュミを明かそう」
三田村さんは天ぷらをモグモグとかじりながら、何ともこの人らしく、べたっとした語り口で意味ありげに再編予想図を説明してくれたのよね
真樹子
「マキ…、今日は私のおごりだよ。遠慮なく食べてさ、何もかも忘れればいいって。さあ、一杯やって…」
「あの…、せっかくなんですが、今日はアルコールの匂い嗅ぐだけでも吐きそうなんで…。ご馳走だけにさせていただきます」
「あら、そうかい…。まあ、無理しない方がいいから、じゃあ、食べる方でね、今日は。ヒヒ…」
さすがに吹子さんの店では夜明かしで飲みすぎて、その翌日じゃあ、とても飲めないよ(苦笑)
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「でもねえ…、色男の砂垣とは言え、一応恋人を公言していたマキにそこまで非情なリンチを掛けるとはね…。あいつ、もう完璧やくざにかぶれてるわ」
三田村さんはその日、珍しく感情的な物言いをしていたわ
「先輩…、私、正直まだ吹っ切れてないんですよ。彼からちょっとでも甘くささやかれて協力を求められれば、おそらく拒めないと思うんですよね…。情けないけど…」
「ダメよ!ダメ…!今度と言う今度は、砂垣を自分からきっぱり消し去らないと、あんた、取り返しがつかないところに行きついちゃうよ。わかってる?」
「はい…、まあ…」
「ふー、何とも心もとないねえー。でもさあ…、マキがそんな不器用で泥臭いピュアな一面をしっかり持ち得てるってこと、よくわかったわ。それだけに、今負けちゃダメだって、自分にね。私の言ってる意味、分かってるかい?」
私は無言だったが、”よくわかってる!”と頭の中で叫んでいたよ
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「なら、ここで私が今知り得ている情報の限りを精査した、今夏勃発するであろう、都県境再編劇の想定シュミを明かそう」
三田村さんは天ぷらをモグモグとかじりながら、何ともこの人らしく、べたっとした語り口で意味ありげに再編予想図を説明してくれたのよね