麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
ファーストレジェンド~また猛る季節まで/その21
真樹子
「さあ…、そうなるとだよ、今の想定通りコトが進んだら、南玉・紅組双方の新体制は反排赤の旗印のもと、共闘することは間違いない。まず、3代目総長の座に就いた合田新体制は、旧来から内部で抱えていた路線対立を克服し一枚岩となる。一方の紅組は新リーダーを禅譲された嵯峨ミキの打ち出す方針、具体的には南玉連合との距離感に不満を抱くメンバーが脱退、最悪は分裂に至る可能性は高いわね」
うん…、これは的を射た見立てだよ
「でだよ、マキ…。これは何を意味するするかなんだよ。ここが肝心だよ、アンタさあ…」
まあその先となれば、そういう指摘になるわよね、当然
「…さらにそのまま事態が進捗すれば、この夏に天王山と見据える都県境のフレーム再編を巡るバトルの対立構図はさ、排赤×反排赤となるよ。だが、その本質となると、紅丸の成した赤塗り理念を正統継承した南玉連合と南玉の後見役スタンスをとる新生紅組の連合軍に、反南玉・反紅組の立場でくすぶり続けてきたフリー・弱小グループの女性結集勢力が挑むって絵柄だよ」
私は無言でクンクン頷いていた
全く仰る通りだって‼
...
「…そんで、その女達の糸を引いてるのが砂垣一派、さらにそのまた背後にはモノホンやくざの星流会ってことだわね。で‥、そいつらに操られて紅丸理念の実践勢力に立ち向かう女たちの先頭に押し出されるのが、マキ、アンタになるって」
「…」
三田村峰子の”解説”は至って明快だった…
「…マキ、仮にもしだよ、そっちが南玉・紅組連合軍に白旗を上げさせたとした場合、これはもう、やくざがバックについて、それ以降は都県境に根付いた猛る女達のステージを操るシステムが構築されるってことでしょ。この地の発熱娘たちからしたら、女達を利用する愚連隊の男たちややくざどもに魂を売った、許すまじ存在となる。そしてだよ…、その筆頭格であり主導者は文句なく岩本真樹子だ。…マキ、今のままじゃあんた、都県境の猛る女たちから、男勢力とそのバックに魂を売り渡した裏切者の烙印を押されてだよ、都県境からの憎悪をその一身に浴びることになるよ。いいのかい、それで…?」
私は下を向いちゃったよ
まさしくこの人の言う通りだし、私にはその自覚もあったしね
私が下すべき決断が何なのか、自分自身でも答えは出ていたんだ
でもね…
この時の私には、即その決断に踏み出すことができなかったのよ…
真樹子
「さあ…、そうなるとだよ、今の想定通りコトが進んだら、南玉・紅組双方の新体制は反排赤の旗印のもと、共闘することは間違いない。まず、3代目総長の座に就いた合田新体制は、旧来から内部で抱えていた路線対立を克服し一枚岩となる。一方の紅組は新リーダーを禅譲された嵯峨ミキの打ち出す方針、具体的には南玉連合との距離感に不満を抱くメンバーが脱退、最悪は分裂に至る可能性は高いわね」
うん…、これは的を射た見立てだよ
「でだよ、マキ…。これは何を意味するするかなんだよ。ここが肝心だよ、アンタさあ…」
まあその先となれば、そういう指摘になるわよね、当然
「…さらにそのまま事態が進捗すれば、この夏に天王山と見据える都県境のフレーム再編を巡るバトルの対立構図はさ、排赤×反排赤となるよ。だが、その本質となると、紅丸の成した赤塗り理念を正統継承した南玉連合と南玉の後見役スタンスをとる新生紅組の連合軍に、反南玉・反紅組の立場でくすぶり続けてきたフリー・弱小グループの女性結集勢力が挑むって絵柄だよ」
私は無言でクンクン頷いていた
全く仰る通りだって‼
...
「…そんで、その女達の糸を引いてるのが砂垣一派、さらにそのまた背後にはモノホンやくざの星流会ってことだわね。で‥、そいつらに操られて紅丸理念の実践勢力に立ち向かう女たちの先頭に押し出されるのが、マキ、アンタになるって」
「…」
三田村峰子の”解説”は至って明快だった…
「…マキ、仮にもしだよ、そっちが南玉・紅組連合軍に白旗を上げさせたとした場合、これはもう、やくざがバックについて、それ以降は都県境に根付いた猛る女達のステージを操るシステムが構築されるってことでしょ。この地の発熱娘たちからしたら、女達を利用する愚連隊の男たちややくざどもに魂を売った、許すまじ存在となる。そしてだよ…、その筆頭格であり主導者は文句なく岩本真樹子だ。…マキ、今のままじゃあんた、都県境の猛る女たちから、男勢力とそのバックに魂を売り渡した裏切者の烙印を押されてだよ、都県境からの憎悪をその一身に浴びることになるよ。いいのかい、それで…?」
私は下を向いちゃったよ
まさしくこの人の言う通りだし、私にはその自覚もあったしね
私が下すべき決断が何なのか、自分自身でも答えは出ていたんだ
でもね…
この時の私には、即その決断に踏み出すことができなかったのよ…