麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
ファーストレジェンド~また猛る季節まで/その27
真樹子
「理由など簡単だって。横田とやりあえるからだよ。麻衣はそのことで、これからも発熱し続けることができるんだ。あの子にとってはさ、目の前に立ち向かうものがないと生きて行けないってことになる。それはマキもよく知ってることじゃない。そーだろう?」
「そうですが、カモシカとせめぎ合うなら、外からやればいいんです!同じ組織内にいたんじゃ、お互い思いっきりケンカなどできないでしょうが?」
「ふ~、アンタも肝心なとこが見えていないね。我々はもう敵味方として衝突する時局ってのを、自らの意思で終局させたんだよ。これ以上は不毛の戦いになる。それ、違うというのかい、マキ!」
違うとは言えないわよ
確かにここまで来れば、もう相手を潰すだの倒すだのは確かにスジが外れる
手を携えてなあなあになることはゴメンだが、こっちから因縁つけて戦争仕掛ける気などないしね
それこそ、黒原吹子さんからも、きつ~くクギを刺されてるし(苦笑)
...
「もうそれは終わったんだって認識は、私とてしっかりと持っていますよ」
「麻衣もだよ」
「まあ、そうでしょうね」
「だからこそ、あの子は南玉の中で正面から横田と向き合っていきたいんだろうさ。…マキはたかだか16歳のあの二人がさ、命を張ったタイマンで一歩も譲らずぶつかった、その一部始終を見届けてるんだろう?通常ならそこでお互いが認め合い、相手との向き合い方が変わる。だけどね、あの二人はそれを拒んだんだよ。更なる正面対峙を望んだ。それは何も取っ組み合いのケンカをまたやるってことじゃないんだって。次のステージなんだよ。…麻衣と横田はそれを共に承知して、お互いに”次”を決心したんだ」
「…」
ちょっと難しい言い回しだったが、レトリックは理解できた
「…麻衣と横田は迷宮へ踏み込んだんだよ。いや、あの二人だけじゃないかな。アンタや私を含め、この夏発熱したここ都県境猛る女たちは皆、それぞれの迷宮への扉を開くんだ、この夏…。私たちは次の段階へと進める道を切り開いたんだ。それぞれで。だから、最良の結果と踏まえているんだって、私はさ」
それぞれの迷宮か…
真樹子
「理由など簡単だって。横田とやりあえるからだよ。麻衣はそのことで、これからも発熱し続けることができるんだ。あの子にとってはさ、目の前に立ち向かうものがないと生きて行けないってことになる。それはマキもよく知ってることじゃない。そーだろう?」
「そうですが、カモシカとせめぎ合うなら、外からやればいいんです!同じ組織内にいたんじゃ、お互い思いっきりケンカなどできないでしょうが?」
「ふ~、アンタも肝心なとこが見えていないね。我々はもう敵味方として衝突する時局ってのを、自らの意思で終局させたんだよ。これ以上は不毛の戦いになる。それ、違うというのかい、マキ!」
違うとは言えないわよ
確かにここまで来れば、もう相手を潰すだの倒すだのは確かにスジが外れる
手を携えてなあなあになることはゴメンだが、こっちから因縁つけて戦争仕掛ける気などないしね
それこそ、黒原吹子さんからも、きつ~くクギを刺されてるし(苦笑)
...
「もうそれは終わったんだって認識は、私とてしっかりと持っていますよ」
「麻衣もだよ」
「まあ、そうでしょうね」
「だからこそ、あの子は南玉の中で正面から横田と向き合っていきたいんだろうさ。…マキはたかだか16歳のあの二人がさ、命を張ったタイマンで一歩も譲らずぶつかった、その一部始終を見届けてるんだろう?通常ならそこでお互いが認め合い、相手との向き合い方が変わる。だけどね、あの二人はそれを拒んだんだよ。更なる正面対峙を望んだ。それは何も取っ組み合いのケンカをまたやるってことじゃないんだって。次のステージなんだよ。…麻衣と横田はそれを共に承知して、お互いに”次”を決心したんだ」
「…」
ちょっと難しい言い回しだったが、レトリックは理解できた
「…麻衣と横田は迷宮へ踏み込んだんだよ。いや、あの二人だけじゃないかな。アンタや私を含め、この夏発熱したここ都県境猛る女たちは皆、それぞれの迷宮への扉を開くんだ、この夏…。私たちは次の段階へと進める道を切り開いたんだ。それぞれで。だから、最良の結果と踏まえているんだって、私はさ」
それぞれの迷宮か…