麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
ファーストレジェンド~また猛る季節まで/その28
真樹子



「仮に私たち猛る女が迷宮に入ったとして、その先には何が待ち受けているんです?」

私はなぜか即、そんな問いを三田村さんに投げかけていた

返ってくる答えが想像できているのにね

「その答えは麻衣が合田に指をボキられてきた日、大黒病院で話したことに行きつくだろうね。いずれさ、猛る女達は各々の迷宮の外に出る。すると、自分の周りにはまた、”みんな”が揃ってる…。再び発熱してね。そんな気がしてならないよ、私はさ。そん時、今回のように猛る女同士が戦うのか、また違ったオポジションのもとに立っているのかはわからないが…」

三田村さん、この時は言葉を濁していたが、大黒病院で麻衣さんが口にした言葉…

”何か巨大な、皆に共通した障害を前にした時”を想定しているのはわかったわ

というより、私もそうだが、それを私たちは望んでるんだろうね

またみんなと熱く猛りあいたいと…

そんな局面にまた会いましょうって…

...


「…でもそれは、誘引されての局面じゃないかと思うよ。”必然”が私たちを再び同じステージに集結させる。あくまで必然が伴ってて…」

「それはいつですかね?」

「わからん。でも、私たちが”女”が、猛り発熱できる時間は限られてるからね。そんな先ってことなら、その局面自体生じないことになるか…」

「なら、三田村さんがそれ、ある気がしてならないんであれば、そう遠くない時期って可能性が高いってことになりますね」

「ああ、そうだよ。…たぶん誘引される流れは麻衣と横田が作りだすんじゃないか…。あの二人がカギを握る。相和会と接点を持った二人の対峙がね…」

黒原吹子さんは、麻衣さんと横田がこの後も真正面からぶつかり合った、行きつく先‥

”そこ”には、”ストック”がもたらされるだろうと言っていたわね

三田村さんも同じような視点で二人の今後が都県境に何かをもたらすことを見据えているのだろうか…

...


とにもかくにも…!

都県境の再編劇は一定の方向性を見た

発熱の果実たちがこの夏産んだファーストレジェンドは、この地に刻まれることだろうね

深海魚の論では、私たちはこれより各人がそれぞれの迷宮に入るらしい

そして再び発熱し、猛る女達によって新たなドラマを作り上げられるだろうと

果たしておれぞれの迷宮から抜け出た時、私たち発熱の果実たちを正面で待ち受けるモノは何なのかしら…

それは一体…

そして、それはいつ…??





< 28 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop