麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
迷宮へ…/その1
麻衣


「色々、好き勝手なことばっかりやって、大変ご迷惑をおかけしました。今後は、今までみたいなめちゃくちゃは自重します。この度はこんな私を戻してくれまして、ありがとうございました。でも…、すいません、あの…」

「ああ、いいよ本郷。その先は言わなくて。”反省してるとは言えない”は言わなくて(苦笑)」

「ハハハ…」(全員)

総長はしっかりフォローしてくれちゃってたわ

...


荒子総長は特別の計らいを以って、除名処分となった私が南玉連合へ復帰できることに尽力くしてくれた

まさかこの私を戻すことであそこまで…

感慨に堪えないよ

今日、主要幹部2人が集まった場に私は呼ばれ、まずは丁重に謝罪とあいさつを申しあげたとこだ

反省の弁は口にせず…

だってねえ、私はそういうことだから

皆さん、申し訳ありませんが、なにとぞご理解お願いいたします

ってとこになる


...


「でよう、本郷…。南玉の今後に向けた具体的な方針は伝えたとおりなんだが、今日はそれを踏まえて個別の”諸々”について、お前には細かく確認しておきたいことがある。いいな」

「はい、お願いします!」

「まず、決定事項だ。お前が復帰した際の立場は走り部隊の所属ではあるが、我々2年最高幹部の直轄ということにする。いわば、保護観察ってとこだ。お前は一度、南玉を除名された立場だからな。当面は、いづみの監督下でってことで承知しておいてくれ」

わー、鬼軍曹かー!

「はい。恵川先輩、どうかよろしくお願いいたします」

「おお、ビシビシ行くぞ、私は。まあ、よろしく」

いやあ、私が言うのもメチャクチャ変だが、私の監視役、この人で大正解だわ(笑)

総長、名人事!


...


「なにしろ、当然無役で一から出直してもらうぞ。お前の仕切っていたドッグスは津波祥子がトップに就き、サブは新村静美ということで南玉内は承認される見込みだ。お前はドッグスの枠からも外れることになるよ。まずは、これでいいな?」

「はい。すべて承諾です」

「よし。次に行く前にあらかじめ言っておくよ。…お前は人の上に立つべき器を持った人間だ。すでにその能力は我々以上に有していると、ここにいる皆が認めてる。それなりの時期に至れば、特に問題を起こしてなけりゃだが…、お前にはぜひ南玉を引っ張っていくポジションで励んでもらいたい。まして、これからの南玉は好人材をどんどん積極的に集める方針に移す。従ってメンバーは増えるはずだからな。その上でってことで行くぞ」

「はい、お願いします」

荒子総長の私を見る目…

なんか、温かいや




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