麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
迷宮へ…/その11
ケイコ


「横田さん…。じゃあ、今言った段取りで進めるから…。よろしく頼むわよ」

「はい…」

4人でのミーティングを終えて、その帰り道…

これから私の直接の上司となる高津先輩と二人でバス停まで歩きながら、週末に参集される各校グループの全員会議における進行について、高津先輩からレクチャーを受けてね

...


「…荒子は今日、本郷をしっかり見定めしたわ。まあ、ガチンコで行くしかないと判断したようだわ、やっぱり…。私としては、それはいい。でも、多美のことには正直、納得できないな。あの夜の火の玉をもって、”ウォー・イズ・オーバー”を双方の認識としながら、あの川原であなたと二人、体を張って南玉を守ってくれた本田多美代をあんな吹聴で貶めるなんて…。なんと卑怯なマネをしてくれたのよって気持ちよ」

高津先輩…

「先輩、その気持ち、私からもお礼を言わせてもらいます。しかし、多美はそんなことでプライドが傷つくヤワな女じゃありません。それは総長の示した通りですよ。でも、それとは別で、あの修羅場を共にした多美の名誉は私が守り抜きますから…。麻衣とドッグス、それにいずれ麻衣の周りにつく新たなメンバーには根気強く説いて行きますよ、私が全霊を傾けて…」

「あなたって人は…。鷹美やあっこ、それにOB・OGの人達までみんな煙のように消えて行っちゃっても、どうしようもない寂しさはないのよ。きっと、あなたが南玉に加わってくれたお陰ね、ふふ…」

南玉連合の良心と言われてきたこの先輩が、今回の再編騒動を経て残ってくれたことは大きいよ

...


この先輩には、こんな問かけもされたわ

「…これは私の純粋な疑問なんだけど…。あなたと本郷麻衣は真正面からぶつかると言ってる訳けど、具体的に何をするっていうの?ああ、ゴメンね、変な聞き方だったよね。ただ、あの夜川原であそこまで一対一で戦ったのに、今度は同じ組織内でまあ、仲間同士としてその先のやり合うことってね…。なにかイメージが湧かないんだよね。もっとも荒子には、はっきりイメージできてるんだろうけど」

まあ、これが周りから見たフツーの感覚だよね(苦笑)



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