麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
迷宮へ…/その12
ケイコ



「ええと…、言葉ではうまく表現できないんですが、一言でいえば強がり比べですかね。ああ、我慢比べとは微妙に違います」

「強がり…、くらべ、なの?」

はは…、先輩、頭の上にはてなマークだ(苦笑)

...


「…ダイレクトに我慢を自分に強いるのではなく、相手から信念をぶつけられて、それでふざけんな、こっちもこうだって、それをぶつけ返す…。そしたら向こうからもふざけんなって、また…。だから、取っ組み合いや口喧嘩だけじゃなくても成立するんです。麻衣と私の二人で言えば…」

「そうなの…」

ありゃりゃ…、先輩の頭の上、ハテナマーク増えちゃったかな(笑)

「いい例が今日、麻衣が突っぱねた通した多美のデマ流布です。ヤツは木戸さんとの関係、多美への感情、これからの自分の進み方…、いろんなことを加味した上で、いわゆるゲームオーバー後に決断したんです、あのような誹謗流布を。総長がヤツに突きつけたように、その行いに対して、私は以後南玉の中でヤツへボールを投げ続けます。いえ、ぶつけ続けます。何かことがあるごとに」

「そうなの…」

高津先輩とのこの話は、ここで終わった

...


麻衣…

南玉カムバック、おめでとう

やっぱり、お前は指折られたくらいで変わるようなヤツじゃなかったな

不謹慎かも知れないが、私はお前が幹部3人を前にした今日の態度、嬉しいや

そのくらいじゃないと、私の決断は”行き場”を失うしね

私達の暑い夏はこれからが本番となる…!





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