麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
ファーストレジェンド~また猛る季節まで/その4
真樹子



そもそも私、小さいころから嫌われものだったからね

これが原点だわ、間違いなく…

小学生の頃、まずは男子に嫌われた

別に不潔にしてる自覚はさらさらなかったが、”イメージとして”キモイとか汚いとかって映ったんだろう…、周りからすれば

それはのちに、ケバイ女の子というレッテルを張られるに至る訳…

で…、男の子には私のように嫌われたくない女子も、次第に私を遠ざけるようになってた

みんなにはじかれ、バカにされれば、フツーは悲しくなって泣いちゃう…

はは…、ところが私はそうはならなかったって

...


私、のけ者にしようとする輩たちには攻撃に出たよ

ふざけんな、バカヤローって

負けようが、傷つこうが一人で立ち向かったわ

その結果、相手を泣かしたり、ものを壊したり、時にはケガさせたりとかは結構あった

だから先生に怒られるのは、どちらかというと私の方が多かったかな

当然、ここでもふざけんなだ

...


中学に入ると、暴れ方はスケールが大きくなり、気が付くといっぱしのズベでね

中2の夏くらいから、ほとんど学校には行かなくなり、私は他の学校の同じような子とツルむようになった

ところがだ…

その集団でもだよ、ある程度の人数に膨らむと私は嫌われもんだ

なんだかんだって言っても、みんな人に嫌われたくない

好かれたいんだ

その為には陰で媚びたりブリっ子したり、節操なく子供ながらに器用な裏表使い分の術を見せつけられたもんよ

しかし、私がショックを受けたのは最初だけだったわね

そんな日和見女にはうんざりだったんで、こっちからさっさとバイバイした

そんで…、もう自分は迷うことなく、逆にこのケバさを磨くことにしたわ

そしたら、私を取り囲む人間が一転したのよ

仲間というより、そんな私を慕う女、そして男たちが周りに現れた

それは見る見るうちに増えていったんだ





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