麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
迷宮へ…/その13
剣崎


うーん…、今日は黒塗りだし、さすがにスーツ姿の長身で車の外に立っているんじゃ目立つようだ

もうすぐ来るだろうが、中に入っているか

同じ女子高校生でも、麻衣などはコイツに乗せることなど何の違和感もないが、ケイコとなるとな…(苦笑)

駅のターミナルでこの時間帯的だ

普通の高校生が盛んに行き交ってるし、こりゃあケイコを拾う場所を間違えたか、はは…

アイツもこの車に近づくのは周りの目が気になるだろうし

...


しかし、麻衣の方は最後まで突っ張り通したようだな

それにしても…

南玉聯合のリーダーの子は、後輩の麻衣からリンチまがいの理不尽な凶行受けたというのにな…

真正面からそこまで受け止めることができるのか

ここの猛る少女たちには驚かされるばかりだ

互いに骨を折りあった仲で…、何ともはすさまじい限りだな

と思ってもっていたところで、バックミラーに背の高い少女が姿が映った

小走りして向かってくるその子は、どうやらケイコのようだ

...


「剣崎さん…、ギリギリになっちゃいました…」

俺は後部座席に乗り込んだケイコをバックミラー越しに眺め、思わず頬が崩れた

...


この子からいつも伝わってくるのは”疾走感”…

それは麻衣からも感じることだった

無論、二人の”それ”は明らかに毛色が違う

だが、よくよく深く考えてみると、彼女たちの走る姿勢にどこがどう違いがあるのだろううかと思えもてくる

ケイコは”犯罪”を承知で、麻衣と共に禁断の領域へ自らの意志で一歩を踏み出した

肝心なのは、麻衣による巧みな誘導に乗ったとか、そんな次元でケイコは目の前の相手に対峙していないと言うことだ

ケイコは麻衣によって自らの発熱度合のハードル、許容ステージのオーバーラインを提供されたんだ

それによって、ケイコは自分が運命的に有した猛る女のポテンシャルを解放させた…

自分の生を得てる、この時代の後押しも受けて…




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