再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています


 *

その週の土日は家でゆっくり休むことにした。

そうすれば体調も回復するだろうと思ったけれどそんなことはなくて。月曜を迎えた朝、私の体調はさらに悪化していた。


「うっ……気持ち悪い」


トイレの床に座り込んだまま立てない。朝起きたときから気持ち悪さを感じていて、それでも朝食を取ったけれどさっきすべて吐いてしまった。

少しすっきりしたけれどやっぱりまだ吐き気が残っている。


「どうした千晶。大丈夫?」


トイレの扉がコンコンとノックされて、英介さんの心配そうな声が聞こえた。

よろよろと立ち上がり、トイレから出る。目の前には出勤前でスーツ姿の英介さんの姿があって、彼の手がおもむろに私に向かって伸ばされてぴたりとお腹に触れた。そしてなにかを考えるように首をひねる。


「やっぱり昨日の肉がいけなかったか? でも千晶はあまり食べてなかったよな」


どうやら彼は私が腹痛を起こしていると思ったようだ。

ちなみに昨日のお肉というのは及川さんが持ってきてくれたお肉のことだろう。実家から送られてきたけれどうっかり忘れていて消費期限ぎりぎりになってしまったらしい。

ひとりでは食べ切れないからと英介さんの自宅にホットプレート持参で現れて一緒に焼肉をしたのだ。

英介さんはおそらくそのお肉が原因で私が食当たりを起こしたと思っている。誤解を解かないと消費期限ぎりぎりのお肉を持ってきた及川さんが英介さんに注意されてしまうかもしれない。

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