再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています


恋人関係になってから私たちはわりと頻繁に抱き合っているのだが、まさか私の体調不良の原因はそれなのだろうか。

でも、そんなことで体調を崩すの?

英介さんが初めての彼氏で、恋愛経験に乏しい私にはよくわからない。透子に聞けば教えてくれるだろうか。いや、そんなことを尋ねるのはさすがに恥ずかしい。


「英介さん、仕事遅れちゃう」


私を抱き締める彼の腕をぽんぽんと優しく叩くと、ゆっくり体が離れる。


「充電完了。さ、行こうか」


英介さんに手を握られて、ふたりで一緒に家を出た。

最寄駅に向かって同じ電車に乗り込む。満員とまではいかないが、ほどよく混んだ車内は席が埋まっているので吊革に掴まりながら電車に揺られる。

定期的に気持ち悪さに襲われるがここでは絶対に吐いてはいけないと気を引き締めているせいか、なんとか耐えられている。

けれどさっきから軽く眩暈もしてきて、やはり体調が優れない。

本当にどうしちゃったんだろう。

めったに風邪を引くこともなく、元気だけが取り柄なのに。

そのとき、電車がガタンと大きく揺れた。


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