再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています
『なんか嫉妬するな、その男の子に』
私を痴漢被害から助けてくれた男の人の話をしたときに英介さんが呟いていた言葉を思い出す。
『千晶にとってその男の子はピンチを助けてくれたヒーローみたいな存在だろ』
まさか英介さんだったなんて。
「私のヒーローはあのときから英介さんだったんだね」
「そうだな。俺だったのか」
見つめ合った私たちはふたりでくすっと同時に笑った。
ホームに電車が入ってくる。
立ち上がった英介さんが私にそっと手を差し述べた。
「帰ろう、千晶」
「うん」
英介さんの手に触れてぎゅっと握った。すぐに英介さんの手が優しく握り返してくれる。
私たちはふたり揃って歩き出した――。
Fin


