Twinkleな彼は、【完】



困ったような声が隣から聞こえけど、しょーがないじゃん!


変わっていく景色が涙で滲んで全く見えなくなってしまった。


話を聞くと、仕事が始まるのも終わるのも不規則でそろそろ一人暮らしした方がいいと、事務所の人に勧められたらしい。


「寂しい…」


「でも俺、そもそもほぼ家にいなかったし」


あんま変わんねーだろ?って信号待ちで微笑んでくれるけど、寂しいものは寂しい。


だってもう、樹がいつ帰ってきたかも、ベランダ渡って会う事も、ベランダ越しに話す事も出来なくなっちゃうんだよ?


20年間、当たり前に隣の窓を開けたらいたのに。


「…樹は私に会えなくなるの寂しくないの?」


涙目のまま、そう訴えかけてみるけど



「っ、…あ、青だ。」



信号が変わったらしく、華麗にスルーされた。

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