ー野に咲く花の冒険譚ー


「ここか……!!」



小さな家の最奥の部屋。

一際茎の張った扉が開いていた。

飛び入って見た中の光景に,僕は目を丸くする。

これ以上は慎重にならなければいけない。

攻撃されてはいけないから,全力で避ける。

そして子供に……

そう考えていた全てが吹き飛んだ。

僕が近づいたことで,茎は容赦なく襲うのに。

それを避けなくてはいけないのに,立ち止まってしまう。

飛んできた茎を花が食い散らかして,はっとした。

そして次の攻撃を避ける。



「だめだ!! その子を攻撃するな!!!」



ピタリと花は止まった。

……? とまっ……
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