君を思い出す季節
お祭りで賑わっている屋台から少し離れ土手に2人で腰掛ける

「久しぶりだねほんとに、2年弱くらい会ってないよね、」

緊張して饒舌になってしまう、

「うん」

彼は一言

でもそのちょっと低い懐かしい声が、私を泣きそうにする

「雰囲気変わったね」

彼はそう言った

確かに中学の時は真面目だったなと思う

「そうかも」

「髪、伸びてる」

と彼は言う

中学の時私はずっと髪は肩よりも上だった

1度吉永に髪は長い派か短い派か聞いた時短い派だと答えてたからだ

部活で長い方が映えるから今は胸下まで伸びている

「うん、卒業してから切ってないや」

「なんか大人っぽい」

これは褒め言葉なのだろうか、

そう言ってくれるのはうれしい

「うん、ありがと」

しばらく沈黙が続いた

でも自然と気まずくはなかった




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