鬼社長の迸る視線に今夜も甘く絆される
ありえないほどに布地が少なく、生地全体が薄っぺらい。
ひらひらしてるだけならともかく、黒と赤の配色もレベルが高いのに、“ヒモ”という謎のツールが意味不明。
これは当ててから結ぶのだろうか?
それとも、結んでおいて穿くのだろうか?
ダメだ。
想像するだけで相当なダメージを喰らう。
「Bllissimoには、こういうタイプの下着取り扱ってないよね?」
「あぁ、今はのところはな」
「今のところはって、今後はこういう路線にも参入するってこと?」
「無くはない」
「会社のイメージと合わなくない?」
「色や生地を変えて、オトナ女子向けの部門作るのも手かなとは思ってるけど」
「……」
上品で洗練されてるデザインのイメージが強くて、彼が勝負下着のようなものを想像しているイメージが湧かない。
「俺がこういうのをデザインするの、嫌か?」
「……うん」
「フフッ、可愛いな」
「っ……」
「試しに着てみて」
「嫌だよ」
「いいじゃん、たまには」
ヒモ部分をつまみ、私の視界にゆらゆらと煽って来る。
「いっくんも、こういうのを着けてる子が好きなの?」
「好きって言ったら、着てくれるの?」
「………時と場合により、できる限りということで……ぜ、善処するっ」
「ハハハッ、じゃあ入籍した日はこういうのがいいな」
「っっっ〜っ」
積み上げられたパッキンの上に頬杖をついて煽情的な視線が向けられる。
あまりの色気に眩暈がしそう。
彼が出張に行ってる間に用意しろって事なわけで。
ちょっと、それってハードル高すぎやしませんか?
セカンドバージンの私がやっとタスクをクリアしたばかりなのに、もう上級者編のタスク攻略とか。
拷問すぎる〜〜〜。