【電書化・コミカライズ】婚約13年目ですが、いまだに愛されていません~愛されたい王女と愛さないように必死な次期公爵~
フレデリカとシュトラウスは、噴水を通り過ぎ、庭園を進んでいく。
しっかり整備されているために危険はないのだが、シュトラウスは彼女が転んだりしないよう、少しだけ気を張っていた。
両家の父の話し合いに同席した彼女は、普段よりもしっかり目に着飾っている。
夜会仕様とまではいかないものの、男性のシュトラウスから見れば、歩きにくいのではと心配になるのだ。
そんな彼の心配など知らず、フレデリカは花を愛でながらも頬を膨らませる。
「アルったら、いつ姉離れしてくれるのかしら」
「可愛いものじゃないか。大事な姉さんが心配で仕方ないんだよ」
「だからって、いつまでもシュウにつっかかるのはよくないと思うの。……アルも婚約者が決まったら、少し変わるのかな」
そう言って、フレデリカは俯いた。
第一王子のアルフレドは、成人を来年に控えているが、婚約者は決まっていない。
この国では、王族の婚約相手は10代のうちに……どんなに遅くとも、成人までには決めるのが、暗黙の了解であった。
王子がいつまでも婚約しないとなると、同年代の者たちも困ってしまうからだ。
婚約者候補になりそうな女性たちは他の男性に向かっていけないし、男性たちも、女性に婚約を持ちかけることができない。
ここ数年は、いつまでも動かないアルフレドに痺れを切らし、家柄もよく年の近い者たちの婚約も成立しているが……。
それまでは、早く相手を決めてくれ、という苦情がフレデリカの耳にも入る状況だった。
「……私ね、ルーナとは幼馴染なんだけど、それはアルも同じで。アルはきっと、ずっと前からルーナのことが……。だから、婚約者を決められずにいるんだと思うの」
しっかり整備されているために危険はないのだが、シュトラウスは彼女が転んだりしないよう、少しだけ気を張っていた。
両家の父の話し合いに同席した彼女は、普段よりもしっかり目に着飾っている。
夜会仕様とまではいかないものの、男性のシュトラウスから見れば、歩きにくいのではと心配になるのだ。
そんな彼の心配など知らず、フレデリカは花を愛でながらも頬を膨らませる。
「アルったら、いつ姉離れしてくれるのかしら」
「可愛いものじゃないか。大事な姉さんが心配で仕方ないんだよ」
「だからって、いつまでもシュウにつっかかるのはよくないと思うの。……アルも婚約者が決まったら、少し変わるのかな」
そう言って、フレデリカは俯いた。
第一王子のアルフレドは、成人を来年に控えているが、婚約者は決まっていない。
この国では、王族の婚約相手は10代のうちに……どんなに遅くとも、成人までには決めるのが、暗黙の了解であった。
王子がいつまでも婚約しないとなると、同年代の者たちも困ってしまうからだ。
婚約者候補になりそうな女性たちは他の男性に向かっていけないし、男性たちも、女性に婚約を持ちかけることができない。
ここ数年は、いつまでも動かないアルフレドに痺れを切らし、家柄もよく年の近い者たちの婚約も成立しているが……。
それまでは、早く相手を決めてくれ、という苦情がフレデリカの耳にも入る状況だった。
「……私ね、ルーナとは幼馴染なんだけど、それはアルも同じで。アルはきっと、ずっと前からルーナのことが……。だから、婚約者を決められずにいるんだと思うの」