【電書化・コミカライズ】婚約13年目ですが、いまだに愛されていません~愛されたい王女と愛さないように必死な次期公爵~
その日の晩も、フレデリカはシュトラウスの離れで過ごしていた。
「ドレス、何色にしようかなあ……」
「白が一着と……。青もきみによく似あいそうだ」
「同じ生地を使って似た装飾や模様をいれて、お揃いにもしたいな」
「ああ、それはいいな」
入浴を済ませて寝衣に着替えた二人は、共にベッドに乗りあげて、自分たちのこれからに期待を膨らませる。
シュトラウスの足の間に座り、彼に抱きしめてもらう今の状態が、二人きりのときのフレデリカの定位置のようなものだ。
フレデリカの向きは、その時の彼女の気分による。
今は前を向き、シュトラウスに後ろから抱き込まれる形となっている。
明日は共に休暇で、お昼ごろから街へ出かける予定だった。
朝食の準備以外では、出かける頃まで使用人の出入りもないため、昼近くまで二人で過ごす気満々だ。
ドレスや指輪について話していたが、シュトラウスはふと、昼間のことを思い出す。
「そういえば……。今日はすまなかった」
「え? なにかあったっけ?」
「あー……ほら。きみが転んだあと、遠慮なく足に触ってしまって……」
「……!! 忘れてたのにい!」
羞恥から、フレデリカは両手で顔をおおった。
「シュウは真面目に心配してくれてたのに、私だけ、あんな……」
「……可愛かったよ?」
「~~っ! ばかあ!」
涙目になったフレデリカは、自分のお腹に回された彼の腕を、ぺちぺちと叩く。
威力はほとんどなく、叩かれたシュトラウスに痛みはなかった。
フレデリカが本気で怒っているわけではないことは、シュトラウスもわかっている。
ぴいぴいと怒る彼女が愛おしくて、シュトラウスは黒い瞳を細めた。
「……フリッカ」
「っ……。シュウ……」
シュトラウスの大きな手が、フレデリカの頬を撫でる。
耳元で囁くように、シュトラウスが熱を孕んだ声で彼女の名を口にすると、フレデリカはすっかり大人しくなり、彼に身を委ねた。
「ドレス、何色にしようかなあ……」
「白が一着と……。青もきみによく似あいそうだ」
「同じ生地を使って似た装飾や模様をいれて、お揃いにもしたいな」
「ああ、それはいいな」
入浴を済ませて寝衣に着替えた二人は、共にベッドに乗りあげて、自分たちのこれからに期待を膨らませる。
シュトラウスの足の間に座り、彼に抱きしめてもらう今の状態が、二人きりのときのフレデリカの定位置のようなものだ。
フレデリカの向きは、その時の彼女の気分による。
今は前を向き、シュトラウスに後ろから抱き込まれる形となっている。
明日は共に休暇で、お昼ごろから街へ出かける予定だった。
朝食の準備以外では、出かける頃まで使用人の出入りもないため、昼近くまで二人で過ごす気満々だ。
ドレスや指輪について話していたが、シュトラウスはふと、昼間のことを思い出す。
「そういえば……。今日はすまなかった」
「え? なにかあったっけ?」
「あー……ほら。きみが転んだあと、遠慮なく足に触ってしまって……」
「……!! 忘れてたのにい!」
羞恥から、フレデリカは両手で顔をおおった。
「シュウは真面目に心配してくれてたのに、私だけ、あんな……」
「……可愛かったよ?」
「~~っ! ばかあ!」
涙目になったフレデリカは、自分のお腹に回された彼の腕を、ぺちぺちと叩く。
威力はほとんどなく、叩かれたシュトラウスに痛みはなかった。
フレデリカが本気で怒っているわけではないことは、シュトラウスもわかっている。
ぴいぴいと怒る彼女が愛おしくて、シュトラウスは黒い瞳を細めた。
「……フリッカ」
「っ……。シュウ……」
シュトラウスの大きな手が、フレデリカの頬を撫でる。
耳元で囁くように、シュトラウスが熱を孕んだ声で彼女の名を口にすると、フレデリカはすっかり大人しくなり、彼に身を委ねた。