【電書化・コミカライズ】婚約13年目ですが、いまだに愛されていません~愛されたい王女と愛さないように必死な次期公爵~
「やっぱりここにいたのね、弟くん」
「ルーナ……」
噴水前のベンチに座るアルフレドの前に、ルーナがひょいと顔を出す。
さらりと揺れる青い髪の美しさに、アルフレドは思わず頬を染めた。
まだ明るいが夕暮れ時で、景色は黄金色に輝いている。
ルーナは当然のようにアルフレドの隣に腰掛け、「弟くん、大丈夫?」とくすくすと笑いだす。
フレデリカとシュトラウスの結婚が間近に迫っているが、お姉ちゃん大好きな弟くんとしてはどうなの? ということだろう。
「大丈夫だよ。姉さんたちが結婚するのはわかってたし」
「あら、立派になって」
「僕だって、いつまでも姉さんにくっついていられないからね。姉さんのことは、シュトラウスに任せるよ。癪だけど」
「そう。……最近の彼になら、任せてもいいって、思えるわよね。フリッカが幸せそうで、本当によかったわ」
「まあ、ね」
弟と親友の目から見ても、フレデリカとシュトラウスは大変仲がいい。
シュトラウスがフレデリカを避け、彼女が寂しい顔をしていたことなど嘘のようだ。
二人揃ってあの婚約者たちの姿を思い浮かべ、笑い合った。
それからは、アルフレドとルーナのあいだに、静かな時間が流れた。
両者、話したいことがあるがなかなか言えない。そんな雰囲気だ。
先に意を決したのは、アルフレドのほうだった。
「あの、さ。ルーナ。姉さんたちを見てて、僕も色々考えたんだけど」
アルフレドは、ルーナの帰国前に、彼女に婚約を申し込むつもりだった。
ルーナにその気があるかどうかももちろんだが、国家間の話にもなるため、そう簡単に成就するとは思っていない。
でも、きみと結婚したいのだと、ハリバロフに正式に申し入れる気があるのだと、彼女に伝えたかった。
しかし、直後、アルフレドの想いは砕け散ることになる。
「……あのね、アルフレド。私、婚約が決まったの」
「ルーナ……」
噴水前のベンチに座るアルフレドの前に、ルーナがひょいと顔を出す。
さらりと揺れる青い髪の美しさに、アルフレドは思わず頬を染めた。
まだ明るいが夕暮れ時で、景色は黄金色に輝いている。
ルーナは当然のようにアルフレドの隣に腰掛け、「弟くん、大丈夫?」とくすくすと笑いだす。
フレデリカとシュトラウスの結婚が間近に迫っているが、お姉ちゃん大好きな弟くんとしてはどうなの? ということだろう。
「大丈夫だよ。姉さんたちが結婚するのはわかってたし」
「あら、立派になって」
「僕だって、いつまでも姉さんにくっついていられないからね。姉さんのことは、シュトラウスに任せるよ。癪だけど」
「そう。……最近の彼になら、任せてもいいって、思えるわよね。フリッカが幸せそうで、本当によかったわ」
「まあ、ね」
弟と親友の目から見ても、フレデリカとシュトラウスは大変仲がいい。
シュトラウスがフレデリカを避け、彼女が寂しい顔をしていたことなど嘘のようだ。
二人揃ってあの婚約者たちの姿を思い浮かべ、笑い合った。
それからは、アルフレドとルーナのあいだに、静かな時間が流れた。
両者、話したいことがあるがなかなか言えない。そんな雰囲気だ。
先に意を決したのは、アルフレドのほうだった。
「あの、さ。ルーナ。姉さんたちを見てて、僕も色々考えたんだけど」
アルフレドは、ルーナの帰国前に、彼女に婚約を申し込むつもりだった。
ルーナにその気があるかどうかももちろんだが、国家間の話にもなるため、そう簡単に成就するとは思っていない。
でも、きみと結婚したいのだと、ハリバロフに正式に申し入れる気があるのだと、彼女に伝えたかった。
しかし、直後、アルフレドの想いは砕け散ることになる。
「……あのね、アルフレド。私、婚約が決まったの」