【電書化・コミカライズ】婚約13年目ですが、いまだに愛されていません~愛されたい王女と愛さないように必死な次期公爵~
「……仕込み銃?」
「はい」
アルフレドの問いかけに、シュトラウスは頷く。
ストレザン領は国境と隣接しているため、どうしても治安が悪くなりがちだ。
罪を犯し他国へ逃亡しようとする者、密輸品を運ぼうとする者など……。
国境付近で悪さをしようとする人間は、あとをたたない。
国の中心部に近い位置にある王都とは、少々異なる警戒が必要となる。
シュトラウスは王都に拠点を移して長くなるが、いずれはストレザン領を継ぐ男だ。
王都とストレザン領を定期的に行き来しているし、情報も入ってくる。
国境を行きかう怪しい品々に関しては、王やアルフレドよりも詳しかった。
「領地に戻ったときに、実物を見たことがあります。見た目は、普通の杖や傘ですが……。中に銃が仕込まれていて、発砲も可能です。俺が見たものは出来の悪い粗悪品でしたが、王女暗殺に使うとなれば、それなりの精度のものが持ち込まれる可能性もあるかと」
銃そのものは以前から存在しているが、所持や製造を厳しく制限されており、一般には流通していない。
各国が互いに目を光らせて監視しているため、表立って製造所を持つこともできない。
広大な領地を治める家の次期当主であるシュトラウスすら、ほとんど触ったことがないような代物だった。
だが、裏の世界で作られた、威力の低い粗悪品が出回っていることは確認されている。
仕込み銃はさらに制作難易度が上がるため、シュトラウスが見たそれは、とても使えたものではなかった。
しかし、王女暗殺という目的のために作られたものであったら……。
仕込み銃であっても、それなりの威力や射程を有していると考えられる。
「式当日は、国境の守備を担当する兵をストレザン領から招集します。彼らはそういった密輸品にも詳しく、洞察力にも優れています。怪しい動きをする者がいれば、すぐに気が付くでしょう」
「ああ。頼む」
そのまま、シュトラウスは当日の警備や考えられる危険について話を進めていく。
彼はもう、怯えて黙りこくるだけの男ではなかった。
「はい」
アルフレドの問いかけに、シュトラウスは頷く。
ストレザン領は国境と隣接しているため、どうしても治安が悪くなりがちだ。
罪を犯し他国へ逃亡しようとする者、密輸品を運ぼうとする者など……。
国境付近で悪さをしようとする人間は、あとをたたない。
国の中心部に近い位置にある王都とは、少々異なる警戒が必要となる。
シュトラウスは王都に拠点を移して長くなるが、いずれはストレザン領を継ぐ男だ。
王都とストレザン領を定期的に行き来しているし、情報も入ってくる。
国境を行きかう怪しい品々に関しては、王やアルフレドよりも詳しかった。
「領地に戻ったときに、実物を見たことがあります。見た目は、普通の杖や傘ですが……。中に銃が仕込まれていて、発砲も可能です。俺が見たものは出来の悪い粗悪品でしたが、王女暗殺に使うとなれば、それなりの精度のものが持ち込まれる可能性もあるかと」
銃そのものは以前から存在しているが、所持や製造を厳しく制限されており、一般には流通していない。
各国が互いに目を光らせて監視しているため、表立って製造所を持つこともできない。
広大な領地を治める家の次期当主であるシュトラウスすら、ほとんど触ったことがないような代物だった。
だが、裏の世界で作られた、威力の低い粗悪品が出回っていることは確認されている。
仕込み銃はさらに制作難易度が上がるため、シュトラウスが見たそれは、とても使えたものではなかった。
しかし、王女暗殺という目的のために作られたものであったら……。
仕込み銃であっても、それなりの威力や射程を有していると考えられる。
「式当日は、国境の守備を担当する兵をストレザン領から招集します。彼らはそういった密輸品にも詳しく、洞察力にも優れています。怪しい動きをする者がいれば、すぐに気が付くでしょう」
「ああ。頼む」
そのまま、シュトラウスは当日の警備や考えられる危険について話を進めていく。
彼はもう、怯えて黙りこくるだけの男ではなかった。