朝型ちゃんに一目惚れ
待ちに待った、みんなで出掛ける日は明日、土曜日。
俺は最近通り早めに寝ることにした。
楽しみでウキウキする気分をどうにか沈めて布団に入る。
早朝四時半の地元の駅。外は雨。
「…天気、残念だな……」
「はい……」
俺の言葉に返す陽菜ちゃんも少し残念そうだ。
しかし吉田がテンション高く言う。
「ネットの天気予報を見ろ!海の方、晴れるかもしれないじゃん!!」
たしかにまだ薄暗い時間だ。日の出までは時間がある。
「本当だ!晴れるといいな!!」
そう俺が言うと、吉田が更におどけ、カッコつけ自分を指差して言った。
「俺は『晴れ男よっしー』と呼ばれた男だからなっ!」
「…。おい、電車乗るぞ〜」
渡瀬に流される吉田に和みながら、みんなで電車に乗り込んだ。
電車に乗っている間の長い時間を、皆で外を眺めながら少ししゃべったりして過ごす。
「…一樹先輩、眠くはないですか??」
近くにいた陽菜ちゃんが小声で話し掛けてくる。
「大丈夫。今すごく楽しみにしてるから、眠さは消し飛んでるよ」
俺は陽菜ちゃんにそう返すと電車の外を見た。
空は雲が広がり、まだ雨も少し降っている。
陽菜ちゃんと青空が見たい。そのための早起きだ。
不純な動機だろうとそれでもいい。
きっと、陽菜ちゃんにとって俺は吸血鬼じゃないただの先輩になるだろうけど。
俺は最近通り早めに寝ることにした。
楽しみでウキウキする気分をどうにか沈めて布団に入る。
早朝四時半の地元の駅。外は雨。
「…天気、残念だな……」
「はい……」
俺の言葉に返す陽菜ちゃんも少し残念そうだ。
しかし吉田がテンション高く言う。
「ネットの天気予報を見ろ!海の方、晴れるかもしれないじゃん!!」
たしかにまだ薄暗い時間だ。日の出までは時間がある。
「本当だ!晴れるといいな!!」
そう俺が言うと、吉田が更におどけ、カッコつけ自分を指差して言った。
「俺は『晴れ男よっしー』と呼ばれた男だからなっ!」
「…。おい、電車乗るぞ〜」
渡瀬に流される吉田に和みながら、みんなで電車に乗り込んだ。
電車に乗っている間の長い時間を、皆で外を眺めながら少ししゃべったりして過ごす。
「…一樹先輩、眠くはないですか??」
近くにいた陽菜ちゃんが小声で話し掛けてくる。
「大丈夫。今すごく楽しみにしてるから、眠さは消し飛んでるよ」
俺は陽菜ちゃんにそう返すと電車の外を見た。
空は雲が広がり、まだ雨も少し降っている。
陽菜ちゃんと青空が見たい。そのための早起きだ。
不純な動機だろうとそれでもいい。
きっと、陽菜ちゃんにとって俺は吸血鬼じゃないただの先輩になるだろうけど。