朝型ちゃんに一目惚れ
水族館を出た俺達は夕方の海がよく見える場所へ。
陽は沈み始めた頃で、海は紅く照らされていた。
「もうすぐ、帰らなきゃな……」
地元から遠いこともあって、やはり少し寂しい気分になる。
「少し寂しいですね」
俺の言葉を聞いて陽菜ちゃんがそうつぶやく。
「約束だ!!また会おう、青い海よ!」
「もう紅いけどな」
吉田と渡瀬のやりとりのあと仁科がため息をつく定番のやり取りにも、なんだか寂しさを感じた。
「……あの。もしよかったらカズキ先輩、両親へのお土産買うのを手伝ってほしいんですが……」
陽菜ちゃんは俺の顔をうかがうようにそう尋ねた。
「えっ??」
それを聞いた吉田が慌てる。
「何でカズキ!?俺は!?」
すると陽菜ちゃんは苦笑いのまま吉田を見て、
「だってお兄ちゃんの決めるお土産、いつも使いどころに困る変わったものばっかりなんだもん」
そう言ったのだった。
まさか、陽菜ちゃんの土産物を決める手伝いまでできることになると思わなかった。
「えっと、俺もせっかくだから家に買っていくし、俺で良かったら……」
陽は沈み始めた頃で、海は紅く照らされていた。
「もうすぐ、帰らなきゃな……」
地元から遠いこともあって、やはり少し寂しい気分になる。
「少し寂しいですね」
俺の言葉を聞いて陽菜ちゃんがそうつぶやく。
「約束だ!!また会おう、青い海よ!」
「もう紅いけどな」
吉田と渡瀬のやりとりのあと仁科がため息をつく定番のやり取りにも、なんだか寂しさを感じた。
「……あの。もしよかったらカズキ先輩、両親へのお土産買うのを手伝ってほしいんですが……」
陽菜ちゃんは俺の顔をうかがうようにそう尋ねた。
「えっ??」
それを聞いた吉田が慌てる。
「何でカズキ!?俺は!?」
すると陽菜ちゃんは苦笑いのまま吉田を見て、
「だってお兄ちゃんの決めるお土産、いつも使いどころに困る変わったものばっかりなんだもん」
そう言ったのだった。
まさか、陽菜ちゃんの土産物を決める手伝いまでできることになると思わなかった。
「えっと、俺もせっかくだから家に買っていくし、俺で良かったら……」