キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!

騎士団が死の森の奥深くに進むと、すでに絶滅したと思われていたカルラスープの原材料であるぷちぷち穀物が生っている畑が散見されるようになっていた。

死の森の中に忽然と、狭い範囲にぷちぷち穀物畑が現れるのだ。


「あのぷちぷち畑一帯だけ、毒気がないってルテが言ってたな」


レオナルドの背中にくっついて会話している途中で、前方から銃声が聞こえた。


「あ、また出た」


騎士団は大蜘蛛との戦闘に銃と魔法の両方を用いて戦力を上げている。カルラ国があんなに小さく追いつめられようとも、まだ鉄砲工場を稼働させている理由は大蜘蛛対策だ。


「行くぞ、サーシャ」

「はい!」


銃声が鳴れば即、レオナルドは出動だ。レオナルドの背中にくっついているサーシャも出動になる。


< 251 / 378 >

この作品をシェア

pagetop