忘れられた恋の物語
到着した開園すぐの遊園地には人がたくさんいて明るい雰囲気でいっぱいだった。


「斗亜。何に乗る?」

「うーん。まずはやっぱり…汽車?」

「またあれ乗るの?小さい子しかいないのに?」

「恥ずかしい?」


そう聞かれた私は前回と違って恥ずかしさはないことに気が付いた。


「恥ずかしくはないな。何でだろう。それどころか乗りたい。前と同じことを斗亜としたいの。」

「じゃあ行こっか。」


差し出された手を私は迷わず取った。

丸1日一緒にいられるのは今日で最後だ。だから斗亜と心の向くままに思い切り過ごしたかった。

彼と笑い合って、触れ合って、思う通りに。

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