忘れられた恋の物語
「そっち行くの?俺が?」

「立つの面倒くさい?疲れた?私が行こうか?」


立ち上がろうとすると斗亜が手と首を大きくぶんぶんと振った。


「いや!!そうじゃなくてこのまま話そう!」

「…なんで?離れてたら話しづらいじゃん。」

「大丈夫!聞こえるから!このまま話してて眠くなった方は先に寝ることにしよう。」

「ああ。眠いの?じゃあそうしようか?」


安堵したように息を吐いた斗亜はベッドの上であぐらをかいた。私も足を伸ばして座る。


「柚茉。今日楽しかった?」

「うん。一日中楽しかったし、夜のメリーゴーランドも一緒に見られて幸せだった。」

「良かった。俺も一日中幸せだった。だから余計に柚茉を帰したくなくなったんだ。残ってくれて本当にありがとう。」

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