忘れられた恋の物語
「よく考えた?」

「考えた。でも斗亜は私が本当に怖がるようなことはしないってわかってる。だから座ったの。」

「本当にそうかな。…するかもよ?」


勢いよく唇が重なった。

私の肩に手を置いていた斗亜の手がゆっくりと首、頬へと滑りその間ずっと長いキスが続いた。

一瞬唇が離れたかと思うとまた重なり、私が逃げられないように片手で頭の後ろを固定された。

息が出来なくて少し離れようと体を引くと斗亜の唇が追いかけてきた。後ろに倒れそうになってしまいベッドに肘をつく。ほぼ横になっているような姿勢だ。それでもキスは続く。

こんなキスどうしたらいい?

経験がないからわからない。


「…っ!斗亜待って!」


胸をぐっと押すと斗亜はすぐにやめてくれた。


「…ごめん。」


衝撃を受けたような表情で斗亜が体を起こし、私から少し離れた。

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