忘れられた恋の物語
その帰り、病院の廊下で小さい頃からよく知っている看護師さんと会った。
「柚茉ちゃん、髪染めたの?」
「はい。どうですか?」
「すごく似合ってる!私も若い頃は明るい色に染めてたの。」
すると看護師さんは悲しそうに目を伏せた。
「…どうしました?」
「…前に入院してた子を思い出したの。私がその子の担当だったんだけど、治療で髪の毛が全部抜けちゃってね。」
「ああ…辛いですね…。私はそういう治療は受けたことないですけど、入院生活だけで辛いのに髪の毛まで抜けたら…。」
「柚茉ちゃんと同じくらいの年の男の子だった。辛いはずなのにいつも明るくて、病気が治ったらのばした髪を染めるのが夢だって言ってた。」
「すごいなあ。私には真似できなさそう。その子の夢は叶いましたか?」
「うーん…。」
「柚茉ちゃん、髪染めたの?」
「はい。どうですか?」
「すごく似合ってる!私も若い頃は明るい色に染めてたの。」
すると看護師さんは悲しそうに目を伏せた。
「…どうしました?」
「…前に入院してた子を思い出したの。私がその子の担当だったんだけど、治療で髪の毛が全部抜けちゃってね。」
「ああ…辛いですね…。私はそういう治療は受けたことないですけど、入院生活だけで辛いのに髪の毛まで抜けたら…。」
「柚茉ちゃんと同じくらいの年の男の子だった。辛いはずなのにいつも明るくて、病気が治ったらのばした髪を染めるのが夢だって言ってた。」
「すごいなあ。私には真似できなさそう。その子の夢は叶いましたか?」
「うーん…。」