心優しい国王は王妃を堂々と愛したい
リビングに戻ってきたフレイアは
薄手のブランケットにくるまって
しばしボーっとしていた。

夢のような不思議な時間だった。
突然目の前にオーディンが現れて、
ソファに腰かけながらいろんな話をした。
男性とこんなに長く2人きりで過ごしたのは初めての経験だったし、
こんなにも自然体でいられたことに自分でもビックリしている。
オーディンの怪我や悪天候という理由があったにせよ、
「泊って行ったらどうか?」なんて、
なんと大胆なことを言ってしまったのだろうか。
いつも自分が使っているベットでオーディンが寝ていると思うと、
それだけでドキドキする。
明日の朝にはオーディンの姿は跡形もなく消え去っていて、
ただの夢だったらどうしよう。

この日はフレイアにとって、
ビフレスト王国に嫁いで一番の幸せな日となった。
< 42 / 121 >

この作品をシェア

pagetop