心優しい国王は王妃を堂々と愛したい
「いえ、間違いなく今日が私の誕生日よ。
誕生日をお祝いするという習慣がなかったものだから、ちょっとピンとこなくて、、、
これはあなたが用意してくれたの?嬉しいわ。」
嬉しさで胸がいっぱいになりながら、
渡された小包を開けてみる。
中に入っていたのは1本のビンだ。

「お酒かしら・・・なんのお酒なの?」
「それは、アスフォデルスの蜜酒ですっ!
とっても美味しかったっておっしゃってたから、また飲んでいただきたくて。」
「まぁ嬉しい。優しい心遣い、ありがとう。」
「貴族の方々が飲まれる高級品ではないですが、
私の買える範囲で最高級の物をご準備しました。」
トゥーラによると、
アスフォデルスの蜜酒にはランクがあって
庶民が気軽に買える比較的安価なものから
富裕層向けの高級品まで
バリエーションがいろいろあるらしい。

「良かったら一緒に飲みましょう。」
1人で飲んでも味気ないと、
フレイアはトゥーラに声をかけた。
トゥーラが2人分のディナーの席を準備してくれて
一緒にテーブルを囲む。
ワイングラスに注いでくれたアスフォデルスの蜜酒は
前回の晩餐会で飲んだものより
赤みが強い気がした。
「結構赤みが強いのね。銘柄で変わるのかしら。」
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