のーどくたーのーらいふ
「はは、大げさだよ(笑)」














弱い自分を隠すための嘘













なんでそんなわかりやすい嘘つくんだよ














「凜」














この時の俺は怒ってたかもしれない














「辛いんだろ、凜














俺には隠さなくていい















凛がしんどいって分かってるんだから」














そういって凜を抱きしめようとした














凜「やめて、」














そう拒否られてしまった














凜「こんな私なんてっ、」














カチカチと音が聞こえてきて














凛はカッターをもっていた














「凜」














なるべく刺激しないように














優しい声で凛の名前をよんで














カッターをもっている手を優しく掴んだ














凜「やだ」














「凜、やめよう」














そういうと、諦めたのか














それとも手に力が入らないのか














カッターが床に落ちた














凜「京、離して。














もう傷つけたりしないから出てって」














そう言われてしまった。














「りん、」














凜「出てって」














凛はまた独りになろうとしてるのか














そんなのやだ。














だけど、今の凛はたぶん聞く耳をもたない














だから、少しそっとしておこう














「...分かった、また様子見にくるね」














そういって、リビングに戻った














樹「凛ちゃん、どうだった?」














「少しうなさせれててさ














抱きしめようとしたんだけど














やめてって言われちゃった。














自分のこと傷つけようとしてたから














止めたら、出てってって言われて」














樹「そっか、大丈夫か?」














「うーん、分からない」














そう樹にいってソファーで睡眠をとった














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