ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「そうだ、お前だ! お前に提案がある!」
エリックにとって、聖女エミはどんな窮地でも手を差し伸べてくれる存在だった。
事実、戦いの最前線でいつも助けてくれたのは、他でもない聖女エミだ。――だからこそ、今回のピンチも必ず助けてくれるだろう。エリックはそう確信していた。
(そうだ、お人好しのあの女を利用すれば、もう一度俺はのし上がれる!)
どうせ、ディル・K・ソーオンという男も、風変わりなエミに愛想をつかして婚約破棄したがっているに違いない。その証拠に、前回会った時には、エミはまだプロポーズもされていなかったと言っていた。
エリックは衛兵に両腕を掴まれながら、必死でエミに訴える。
「お前のバケモノみたいな力でも受け入れてやる。俺と結婚しろ! それで、この部屋ごと吹き飛ばしてしまえ! そうすれば、俺がやったことは闇に葬られ、俺は唯一の王位継承者となる! どうだ? 卑しい血のお前が王族として名を連ねられる最後のチャンスだ!」
エリックにとって、聖女エミはどんな窮地でも手を差し伸べてくれる存在だった。
事実、戦いの最前線でいつも助けてくれたのは、他でもない聖女エミだ。――だからこそ、今回のピンチも必ず助けてくれるだろう。エリックはそう確信していた。
(そうだ、お人好しのあの女を利用すれば、もう一度俺はのし上がれる!)
どうせ、ディル・K・ソーオンという男も、風変わりなエミに愛想をつかして婚約破棄したがっているに違いない。その証拠に、前回会った時には、エミはまだプロポーズもされていなかったと言っていた。
エリックは衛兵に両腕を掴まれながら、必死でエミに訴える。
「お前のバケモノみたいな力でも受け入れてやる。俺と結婚しろ! それで、この部屋ごと吹き飛ばしてしまえ! そうすれば、俺がやったことは闇に葬られ、俺は唯一の王位継承者となる! どうだ? 卑しい血のお前が王族として名を連ねられる最後のチャンスだ!」