ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
体調を崩すたびに、ディルはかび臭い子供部屋で布団に横たわり、ただじっと耐えるしかできなかった。メイドたちも両親に同調してディルを冷遇していたため、助けてくれるひとは誰もいなかった。
成長するにつれ、ディルは神経質なほどに衛生面に気をつける癖がつき、誰かに期待するのもやめた。
そうしなければ、ディルは生き残れなかった。
優しい子守歌を止めて、エミは汗で濡れたディルの前髪をすく。少しだけひんやりしたエミの指の先の体温が、ディルの火照った身体に心地いい。
もうろうとした意識の中で、ディルはエミの手に頬を寄せる。
「……ああ、情けない姿を見せてしまった。どうか嫌いに、ならないでくれ……。ははうえ、みたいに……」
らしくもない弱々しいディルの一言に、エミはふにゃっと微笑んだ。
成長するにつれ、ディルは神経質なほどに衛生面に気をつける癖がつき、誰かに期待するのもやめた。
そうしなければ、ディルは生き残れなかった。
優しい子守歌を止めて、エミは汗で濡れたディルの前髪をすく。少しだけひんやりしたエミの指の先の体温が、ディルの火照った身体に心地いい。
もうろうとした意識の中で、ディルはエミの手に頬を寄せる。
「……ああ、情けない姿を見せてしまった。どうか嫌いに、ならないでくれ……。ははうえ、みたいに……」
らしくもない弱々しいディルの一言に、エミはふにゃっと微笑んだ。