HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
ヘアメイクと着付けを済ませ、ホテルのロビーで待ち合わせした。
「お待たせ…」
「!?」
彼も略式の礼服に身を包み、現れた。
ツーブロックのヘアも前髪も綺麗に後ろに流してセット。
端正な顔立ちにキリッとした整った眉、切れ長のグーズグレーの瞳がより引き立って見えた。
「愛良」
彼は私の手を握って来た。
私よりも大きい手が私の手を優しく包み込む。
優しくて私と愛良を可愛がってくれた子煩悩だった父。
そんな父が強盗殺人の罪で逮捕された。
誤認逮捕であったが、それから私たちの家族は離散の道を辿った。
「お待たせ…」
「!?」
彼も略式の礼服に身を包み、現れた。
ツーブロックのヘアも前髪も綺麗に後ろに流してセット。
端正な顔立ちにキリッとした整った眉、切れ長のグーズグレーの瞳がより引き立って見えた。
「愛良」
彼は私の手を握って来た。
私よりも大きい手が私の手を優しく包み込む。
優しくて私と愛良を可愛がってくれた子煩悩だった父。
そんな父が強盗殺人の罪で逮捕された。
誤認逮捕であったが、それから私たちの家族は離散の道を辿った。