肉を斬らせて骨を断つ
親なのに、知らない人みたい。
出ていく後ろ姿を見て、あたしはそう感じる。
声をかけようとして、止めてしまう。
どうせ行っちゃったんだし。
いつも、あたしの根底には諦めが流れている。
ぱっと顔を上げる。寝る前には居なかった姿がそこにあった。
「おはよう」
「び、っくりした」
純玲が居た。
あたしは口元を押さえる。
「どうした」
「寝る時、いつも口開けてるって言われるから」
「開いてなかった」
「見たの?」
「口だけ見た」
なにそれ、と笑ってしまう。
「なんか用あったの?」
「いや、姿が見えたから」