肉を斬らせて骨を断つ
もしかしてキャバクラに来てみたかったとか。
可愛い友達でも紹介して欲しかったとか。
「彼氏でも出来たのか……」
「え、いや、違う違う。返済終わったから、緩やかにフェードアウトするの」
「そうか」
背筋を正した純玲は安堵しながら少し笑った。
「お疲れ様。明日は焼き肉を食べよう」
「花火だけに?」
「打ち上げだ」
「謎かけになってる」
頭の回転が違うな、と感心してしまう。
「バイト探してるなら、うちのバイト先はどうだ? 求人してる」
「純玲って、バイトしてるの?」
求人情報誌を見ながら純玲が言うので、驚いた。