肉を斬らせて骨を断つ




結局、昼ご飯を食べて、昼過ぎまで一緒にいた。夏休みだから会えない、といじけていた心はどこへやら。今日も会えるのだと浮ついている。

明日も、連絡したら一緒に居てくれるのかな。

てか、純玲のこと好きじゃん。

夕方くらいに起きて、浴衣を着るような時間もなくて、ピアスをつけながら考えた。

百均で買った鏡の中の自分が瞬きを繰り返している。

好きなんだ。
そっか、好き……。

しっくりきた言葉から、逃げたくなる。

行くの、やめようかな。
ここでドタキャンしたら、純玲も流石に愛想尽かすんじゃない?

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