嫌われ令嬢が冷酷公爵に嫁ぐ話~幸せになるおまじない~
「どうして、あなたがここに……」
本来、この舞踏会は上流貴族の催し。
侯爵以上の貴族が参加するもので、伯爵令嬢のコルディアが参加できる場ではない。
周囲の令嬢も、唖然として彼女を見ていた。
「え? だって私、ギャスパル様の友人だもの」
コルディアは当然のように言ってのけたが、エイミーは待ったをかける。
「ポンセ公のご友人ですか。しかし、いくら友人とは言っても参加は認められ難いと思いますが」
「あら、エイミー様! お久しぶりですわ」
「……?」
お久しぶり、とコルディアから言われたエイミー。
しかし彼女はコルディアと会った記憶はなかった。
コルディアに関しては、あまりよろしくない噂を聞いているだけ。
こうして夜会に乱入してくることを考えても、正直良識のある人物とは言い難い。
「面識があったかしら? とにかく招待状はお持ちなの?」
「そ、そんなことはどうでもよろしいでしょう? それよりもお姉様、結婚相手のジョシュア様はどこ? 暴力漢で超堅物の公爵様、一度は見てみたいわ」
コルディアの言葉に、その場の全員が凍り付いた。
あくまでそれはジョシュアが流したデマであり、上流貴族の間では虚偽の情報であることは常識だ。まさか言葉を率直に受け取り、彼の悪い噂を信じている者がいるとは。
伯爵令嬢が公爵になんたる無礼か。
あまりにマナーがなっていない。
本来、この舞踏会は上流貴族の催し。
侯爵以上の貴族が参加するもので、伯爵令嬢のコルディアが参加できる場ではない。
周囲の令嬢も、唖然として彼女を見ていた。
「え? だって私、ギャスパル様の友人だもの」
コルディアは当然のように言ってのけたが、エイミーは待ったをかける。
「ポンセ公のご友人ですか。しかし、いくら友人とは言っても参加は認められ難いと思いますが」
「あら、エイミー様! お久しぶりですわ」
「……?」
お久しぶり、とコルディアから言われたエイミー。
しかし彼女はコルディアと会った記憶はなかった。
コルディアに関しては、あまりよろしくない噂を聞いているだけ。
こうして夜会に乱入してくることを考えても、正直良識のある人物とは言い難い。
「面識があったかしら? とにかく招待状はお持ちなの?」
「そ、そんなことはどうでもよろしいでしょう? それよりもお姉様、結婚相手のジョシュア様はどこ? 暴力漢で超堅物の公爵様、一度は見てみたいわ」
コルディアの言葉に、その場の全員が凍り付いた。
あくまでそれはジョシュアが流したデマであり、上流貴族の間では虚偽の情報であることは常識だ。まさか言葉を率直に受け取り、彼の悪い噂を信じている者がいるとは。
伯爵令嬢が公爵になんたる無礼か。
あまりにマナーがなっていない。