嫌われ令嬢が冷酷公爵に嫁ぐ話~幸せになるおまじない~
「で、でも私はギャスパル様の友人で……」
「だそうだ。ポンス公、君が彼女を招待したのか?」
ジョシュアは様子を眺めていた貴族の少年に目を向ける。
ギャスパル・ポンス公爵令息は首を横に振った。
「いえ。コルディア嬢を招待した覚えはありません。そもそも友人と呼べるほど、深い関係ではなかったと思いますが」
「そ、そんな……何度もお会いしたではありませんか!」
「会っただけでしょう。何度か儀礼的な挨拶を交わしましたが、プライベートなやりとりは一度もしていませんし。そもそも私は婚約者がいる身です。何度も執拗にコンタクトを取ろうとするのは、失礼に値すると思いませんか?」
ギャスパルの冷淡な態度に、コルディアは失望する。
彼女は多くの貴族から敬遠され、あしらわれていただけの存在。
身の程を弁えないからこうなった。自分が厄介者扱いされていると、気づいていなかったのだ。
「なるほど。つまり彼女は、この夜会に不法侵入したというわけか」
ジョシュアは冷たく言い放つ。
項垂れるコルディアを前にして、彼は衛兵を呼び集める。
「おかしいわ……こんなの……」
「だそうだ。ポンス公、君が彼女を招待したのか?」
ジョシュアは様子を眺めていた貴族の少年に目を向ける。
ギャスパル・ポンス公爵令息は首を横に振った。
「いえ。コルディア嬢を招待した覚えはありません。そもそも友人と呼べるほど、深い関係ではなかったと思いますが」
「そ、そんな……何度もお会いしたではありませんか!」
「会っただけでしょう。何度か儀礼的な挨拶を交わしましたが、プライベートなやりとりは一度もしていませんし。そもそも私は婚約者がいる身です。何度も執拗にコンタクトを取ろうとするのは、失礼に値すると思いませんか?」
ギャスパルの冷淡な態度に、コルディアは失望する。
彼女は多くの貴族から敬遠され、あしらわれていただけの存在。
身の程を弁えないからこうなった。自分が厄介者扱いされていると、気づいていなかったのだ。
「なるほど。つまり彼女は、この夜会に不法侵入したというわけか」
ジョシュアは冷たく言い放つ。
項垂れるコルディアを前にして、彼は衛兵を呼び集める。
「おかしいわ……こんなの……」