嫌われ令嬢が冷酷公爵に嫁ぐ話~幸せになるおまじない~
ジャックは黒髪をかきあげて、額を見せつけた。
傷ひとつない綺麗な肌を。
「これが新たにエリオット公の妻となった、マイア・エリオット嬢の力だ。私は以前、暗殺者に命を狙われたことがあってね。それで大傷を負った際も、マイア嬢に助けてもらったんだ! この能力は、個人的にかなり貴重なものだと思う」
実際は腕を怪我した程度なのだが、ジャックは誇張して表現した。
どうしてもマイアを皆に認めさせたいのだろう。
「すばらしい……!」
「さすがはエリオット公の妻に選ばれた方だ!」
「殿下の命の恩人であれば、無下にはできんな」
貴族たちは口々にマイアを賞賛し始める。
どこか面映ゆい感情を覚えつつ、彼女は毅然として振る舞う。
ジョシュアの隣に戻り、笑顔を浮かべて。
「嘘よ……あり得ない……! お姉様みたいなグズが、そんな力使えるわけない!」
ただ一人、コルディアは納得せず。
諦めずに喚き散らした。
彼女を抑えていた兵がジャックに尋ねる。
「殿下、この無礼者は?」
「とりあえず拘束しといて。不法侵入、不敬、傷害、悪評の流布など……罪は数え切れない。まあ、処遇は後で決めて……私は着替えてくるよ。この後、ダンスがあるからね!」
コルディアは口を塞がれ、強制的に別室へ移動させられた。
「マイア。よくやったな。これで君を……俺の正式な妻として迎えられる」
「はい。ありがとうございます、ジョシュア様。ジョシュア様のおかげで……私は幸せになれそうです!」
花のような笑顔を浮かべるマイアに、ジョシュアもまた笑い返した。
傷ひとつない綺麗な肌を。
「これが新たにエリオット公の妻となった、マイア・エリオット嬢の力だ。私は以前、暗殺者に命を狙われたことがあってね。それで大傷を負った際も、マイア嬢に助けてもらったんだ! この能力は、個人的にかなり貴重なものだと思う」
実際は腕を怪我した程度なのだが、ジャックは誇張して表現した。
どうしてもマイアを皆に認めさせたいのだろう。
「すばらしい……!」
「さすがはエリオット公の妻に選ばれた方だ!」
「殿下の命の恩人であれば、無下にはできんな」
貴族たちは口々にマイアを賞賛し始める。
どこか面映ゆい感情を覚えつつ、彼女は毅然として振る舞う。
ジョシュアの隣に戻り、笑顔を浮かべて。
「嘘よ……あり得ない……! お姉様みたいなグズが、そんな力使えるわけない!」
ただ一人、コルディアは納得せず。
諦めずに喚き散らした。
彼女を抑えていた兵がジャックに尋ねる。
「殿下、この無礼者は?」
「とりあえず拘束しといて。不法侵入、不敬、傷害、悪評の流布など……罪は数え切れない。まあ、処遇は後で決めて……私は着替えてくるよ。この後、ダンスがあるからね!」
コルディアは口を塞がれ、強制的に別室へ移動させられた。
「マイア。よくやったな。これで君を……俺の正式な妻として迎えられる」
「はい。ありがとうございます、ジョシュア様。ジョシュア様のおかげで……私は幸せになれそうです!」
花のような笑顔を浮かべるマイアに、ジョシュアもまた笑い返した。