嫌われ令嬢が冷酷公爵に嫁ぐ話~幸せになるおまじない~
花々が咲き乱れる庭園を、一人の少女が眺めていた。
風に髪がさらさらと流され、彼女は乱れた髪を直そうと頭に手を伸ばす。
ぽん、と。
彼女のものではない、少し大きめの手が頭に乗った。
「ジョシュア様」
視線を上げると、そこには金髪の美丈夫の姿。
少女……マイアが微笑むと、ジョシュアは向かいの席に座った。
「おはよう。今日も綺麗だな」
「ふふ……ありがとうございます」
いつもこうやってジョシュアは褒めてくれる。
そして、彼の言葉がすべて本心から出たものであると、マイアは知っていた。
「今日のお仕事は?」
「今日は君と過ごす時間を取ろうと思ってな。アランやセーレにもよく言われるが、俺はもっと君と関わるべきだ」
「いえ、無理なさらずに。私に気を遣いすぎても、ジョシュア様の迷惑になってしまいますから」
「そうもいかんだろう。間近に控えた婚姻についての話もある」
婚姻というワードを聞き、マイアの耳元が少し朱に染まる。
あの舞踏会後、色々とあった。
実家のハベリア家は没落し、その後会った者はいない。両親や妹、使用人たちが今なにをしているのか……知る由はない。
また、例の一件でマイアの「おまじない」の噂も広まり。
今は貴族界で一躍話題の人となっているらしい。
もうすぐ結婚式。
色々と結婚式に向けて準備している最中だった。
ジョシュアは紅茶を飲みながら、マイアと同じ方向を見た。
どこまでも綺麗な庭園が広がっている。
静かな時間だ。
だが、この静寂がマイアには心地よかった。
穏やかな時間をジョシュアと共に過ごすことが。
風に髪がさらさらと流され、彼女は乱れた髪を直そうと頭に手を伸ばす。
ぽん、と。
彼女のものではない、少し大きめの手が頭に乗った。
「ジョシュア様」
視線を上げると、そこには金髪の美丈夫の姿。
少女……マイアが微笑むと、ジョシュアは向かいの席に座った。
「おはよう。今日も綺麗だな」
「ふふ……ありがとうございます」
いつもこうやってジョシュアは褒めてくれる。
そして、彼の言葉がすべて本心から出たものであると、マイアは知っていた。
「今日のお仕事は?」
「今日は君と過ごす時間を取ろうと思ってな。アランやセーレにもよく言われるが、俺はもっと君と関わるべきだ」
「いえ、無理なさらずに。私に気を遣いすぎても、ジョシュア様の迷惑になってしまいますから」
「そうもいかんだろう。間近に控えた婚姻についての話もある」
婚姻というワードを聞き、マイアの耳元が少し朱に染まる。
あの舞踏会後、色々とあった。
実家のハベリア家は没落し、その後会った者はいない。両親や妹、使用人たちが今なにをしているのか……知る由はない。
また、例の一件でマイアの「おまじない」の噂も広まり。
今は貴族界で一躍話題の人となっているらしい。
もうすぐ結婚式。
色々と結婚式に向けて準備している最中だった。
ジョシュアは紅茶を飲みながら、マイアと同じ方向を見た。
どこまでも綺麗な庭園が広がっている。
静かな時間だ。
だが、この静寂がマイアには心地よかった。
穏やかな時間をジョシュアと共に過ごすことが。